「メディア展望」(10月号、新聞通信調査会発行 http://www.chosakai.gr.jp/index2.html )に、BBCを中心とした放送業界の現状について書いたが、原稿を書いた後で、いくつかの動きがあった。 まず、視聴者を代表としてBBCの活動内容を監視するBBCトラストの委員長が、来年5月、4年間の就任が任期切れとなった時点で委員長職を辞めたい、と申し出た。トラストの委員長職はパートタイム勤務だが、実際の仕事量がパートタイムの仕事の限界を超えている、というのが理由だ。 http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-11296324 BBC批判の矢面に立って、BBCを常に弁護してきたが、重圧に耐えられなくなった、という面もあるかもしれない。 これに続き、BBCトラストは、BBCの国内活動の主な収入源であるテレビ・ライセンス料の20
パソコン(PC)がそのままラジオ受信機に−。東京、大阪の民放ラジオ十三局が、地上波の番組を同時にインターネットで流す「radiko.jp(ラジコ)」の試験配信を始めて一カ月余り。リスナーの反響は大きく、ラジオ業界は実用化に向けて期待を寄せている。 (近藤晶) ラジコは、ラジオ十三局と電通でつくる「IPサイマルラジオ協議会」が運営。先月十五日から試験的にサービスを始めた。これまでのネットラジオサービスと異なり、地上波の放送をCMも含めて、そのまま同時に配信するのが特徴。つまり、PCがラジオ受信機の代わりになるというわけだ。 協議会事務局によると、延べ聴取回数は、初日だけで約百四万回に上り、一週目が約五百二十三万回。二、三週目はやや落ち着いたが、四週目は約四百八十七万回を数えた。参加局の一つ、文化放送の三木明博社長は二十日の定例会見で「大変大きな関心と反響を呼んでいる。広告主にも大変関心を持っ
IPサイマルラジオ協議会は4月12日、地上波ラジオ放送をネット経由で聴ける実験サービス「radiko」を、ウェブブラウザを起動せずに利用できる公式「radikoガジェット」を公開した。 radikoはこれまで、原則的にウェブブラウザで公式サイトにアクセスしなければ利用できなかったが、radikoガジェットを使えばブラウザを起動する必要がなくなる。 radikoガジェットはAdobe AIRベースのアプリケーション。番組表も表示できる。
NHKの福地茂雄会長は8日の定例記者会見で、ラジオ放送のインターネットでの同時配信について「取り組む価値はある」と述べ、前向きに検討する意向を示した。福地会長は「制度上、クリアしなければならない問題はあるが、高層ビルで電波が届きにくいなどの点は解消できる」と、意義を強調した。ラジオ番組のネット配信は、東京、大阪の民放13社が3月から試験的に始め、話題になっている。 [2010年4月8日18時57分]ソーシャルブックマーク
iPhoneアプリ「iRadiko」、radikoの“セキュリティ強化”により聴取不可に:ふぉーんなハナシ ラジオで放送されている番組が、PCでも同じように聴取できるIPサイマルラジオの実用化試験配信「radiko」は、放送エリア内の聴取環境がよくない場所でも雑音のないクリアな番組が聴けることや、PCからWebサイトを開くだけでかんたんに聴取できることから人気を博している。ラジオと連携してリスナー同士で交流できるようなサービスが生まれたりと、FMやAMの電波だけで放送されていたラジオとは異なる広がりを見せつつある。 そんなradikoに着目し、個人の開発者が「iRadiko」「ラジ朗」「さいまるお」といった、iPhoneでradikoを聴取できるアプリを開発した。しかしradiko側で、4月7日16時からシステムメンテナンスを実施し、「ストリーミングのセキュリティを強化」した結果iRadi
IPサイマルラジオ協議会は4月7日、PCからネット経由で地上波ラジオを聴ける実験サービス「radiko」におけるストリーミングのセキュリティを強化した。放送エリア外からの聴取を取り締まるためだ。 radikoは放送エリアに準じた地域にラジオ番組をストリーミング配信しているため、たとえば、関東地方のラジオ局は関東地方でしか聴取できない。これはそもそも実験の目的が「都市部を中心とした難聴取の解消」で、さらに放送エリアを指定することを前提に、権利者や広告主から試験配信の合意を得ているからだ。 多くのradiko関連サービスが外部開発者によって提供されているが、エリア外聴取が可能な一部のサービスはセキュリティ強化の影響を受け、使用できなくなってしまう可能性がある。一方でIPサイマルラジオ協議会にも「エリア外の聴取を可能にするサービスが一般化すると、実用化が困難になる」という事情がある。 IPサイマ
AM・FMラジオ放送をPCで聴ける「radiko.jp」が、3月15日のスタート以来人気を集めている。radikoを便利に使うための非公式の周辺サービスを個人開発者などが続々と公開。ラジオの魅力が改めて見直されている。 radikoは、AM・FMラジオ番組を放送と同時にCM含めて丸ごとPC向けに配信する「IPサイマルラジオ」の試験サービス。関東・関西の計13局の放送を、聴取エリア内のPCのWebブラウザから聴ける。ラジオを持っていなかったり、自宅に電波が届かないネットユーザーに人気で、15日のスタート直後からアクセスが殺到し、一時つながりにくくなるといった事態も起きた(ラジオ放送のネット配信がスタート アクセス殺到でつながりにくい状態も)。 ラジオ聴きながらコメントで交流 周辺サービス続々 この人気を受け、radikoをより便利に使ったり、リスナー同士で交流できるサービスを、個人開発者など
IPサイマルラジオ協議会は4月7日、3月15日にスタートした、AM・FMラジオを放送と同時に丸ごとPC向けに配信する「IPサイマルラジオ」の試験サービス「radiko.jp」の反響が「予想をはるかに超える結果だった」と発表した。Webブラウザを起動しなくてもradikoを聴けるガジェットを、12日に公開する予定だ。 radikoは、関東・関西圏の民放AM・FM局のラジオ放送をCMを含めて丸ごと、Webブラウザからストリーミングで聴けるサービス。開始から1週間(21日まで)の総ストリーム数523万、Webページの総ページビューは約4710万と「予想をはるかに超える結果」。ユーザーからは、サービスを高く評価する声が届いているという。 Webブラウザを起動しなくてもradikoを聴ける、WindowsとMac対応のデスクトップ常駐型ガジェット「radikoガジェット」を4月12日に公開予定。スマ
IPサイマルラジオ協議会は2010年2月24日、パソコンがそのままラジオ受信機となる「IP(Internet Protocol)サイマルラジオ」の実用化試験配信を開始すると正式に発表した。今回の試験配信は、在京民放ラジオ7局と在阪民放ラジオ6局の地上波ラジオ放送を、CMも含めてそのまま同時に放送エリアに準じた地域に配信するサイマルサービスである。 近年、都市部を中心に高層建築、モーターなどの雑音源の増加などによりラジオの聴取環境が著しく悪化している。放送エリアに準じた地域にサイマル配信することで、こうした難聴取の解消を図る。あわせて、より魅力ある音声メディアの姿を追求していく。 利用に向けては、登録などの手続きは一切不要である。誰でも簡単にパソコンで雑音のない形で、ラジオ番組を聴取できる。試験配信の開始は3月15日を予定する。半年後をメドに実用化を目指す。 関東地区の配信地域は東京都と神奈
NHKが12月1日から、過去のNHKの番組をインターネット上で再配信するサービス「NHKオンデマンド」を開始した。映像コンテンツのインターネット配信を展開する上で、常に議論の的になるのが著作権処理の問題だが、NHKオンデマンドではいかにこの大きな壁を越えたのだろうか。NHKオンデマンド室部長の小原正光氏に聞いた。 ――サービス開始後の状況はいかがですか。 正確な数値は出ていませんが、まずは順調に滑り出したという印象です(※編集部注:テレビ向け動画配信サービス「アクトビラ」において12月23日に映像が配信できない事態が起きたが、インタビューはその前に行った)。放送で視聴率が高くなくてもネットでは人気だという番組もあり、「NHK番組への接触率をあげる」という当初の狙いどおりの展開です。 ――具体的にはどのようなコンテンツが人気なのでしょうか。 1週間のみ配信する「見逃し番組」では、連続テレビ小
2008年11月12日に総務省の電波監理審議会が,NHKのインターネット事業の業務基準について,認可するのが適当との答申を出した。これを受けてNHKは同日に,VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス「NHKオンデマンド」(NOD)の料金体系などを発表した。サービス内容は,「特選ライブラリー」サービスと「見逃し番組」サービスの二つに分かれる。12月1日のNHK放送センター(東京・渋谷)におけるイベントを経て,いよいよNODのサービスが始まった。 NODのサービスのうち「特選ライブラリー」は,視聴料の中心価格帯が315円(税込み,以下同じ)である。レンタルビデオや東経124・128度CS放送「スカパー!」といったメディアを意識したものと考えられる。30分以下の番組は210円や105円という価格で提供し,幅広い視聴者層の獲得を目指す(写真1)。 210円で視聴できる番組には「新日本紀行」や「きょ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く