少年が非行に走る社会的要因について、「携帯電話やインターネットの普及で、簡単に見知らぬ者に出会える環境」を挙げる人が6割を超えて最も多いことが、内閣府が29日に発表した「少年非行に関する世論調査」でわかった。 少年非行に関する社会環境で何が問題点かを複数回答で尋ねたところ、1位と2位はいずれも携帯電話やインターネットの普及に伴うもので、それぞれ「簡単に見知らぬ者と出会える」(63・4%)、「簡単に暴力や性、自殺に関する情報を手に入れられる」(47・3%)ことだった。 過去の調査で同じ趣旨の設問でトップだったのは、2005年が「コンビニ、マンガ喫茶などの深夜営業」(50・6%)、1983年では「酒、タバコ、ポルノ雑誌などの自動販売機が多い」(45・6%)で、各時代の世相を反映している様子がうかがえる。また、今回の調査では、少年非行防止に特に大きな役割を果たすのは、「家庭」(76・4%)と答え