単一通貨ユーロを導入しているユーロ圏の、ことし5月の失業率は、11.1%と、ユーロ導入以来最悪を更新しました。 EU=ヨーロッパ連合の統計局が2日発表したところによりますと、通貨ユーロを導入している17か国からなるユーロ圏の、ことし5月の失業率は11.1%と、前の月から0.1ポイント悪化し、ユーロ導入以来、最悪を更新しました。 このうち、最も失業率が高いのはスペインで、24.6%と過去最悪を更新し、特に25歳未満の若者では52.1%に上っていて、失業率の悪化に歯止めがかかっていません。 このほか、ポルトガルが15.2%、イタリアで10.1%と、緊縮財政が続く国々で、依然として厳しい状況が続いており、さらにギリシャはことし3月の最新の統計で、21.9%と一段と悪化しています。 EU=ヨーロッパ連合は、先週開いた首脳会議で、経済成長と雇用の創出を目指し、12兆円に上る成長戦略を打ち出しましたが