遺伝子を効率よく改変するゲノム編集研究の第一人者で米ブロード研究所のフェン・チャン主任研究員は、エボラ出血熱やジカ熱の早期診断技術を開発したことを明らかにした。ウイルスの遺伝情報が…続き 受精卵のゲノム編集、なぜ問題 優生思想と表裏一体 [有料会員限定] ゲノム編集食品 販売容認、条件満たせば安全審査なし [有料会員限定]
7月29日から8月1日まで札幌市で開催された、”iCommons Summit’08″の概要・模様が公開されています。 Creative Commonsを中心に、デジタル時代のオープンな情報共有のあり方、著作権ルールについて議論されました。 アイコモンズ・サミット2008札幌実行委員会 http://www.city.sapporo.jp/isummit08/ iCommons Summit’08 http://www.creativecommons.jp/isummit08/ アジアで初開催の「アイコモンズ・サミット」 – Webシティさっぽろ http://web.city.sapporo.jp/info/0807/isummit.html クリエイティブ・コモンズ、アジア初の「iCommons Summit 2008」札幌で開催 – BCNラインキング http://bcnranki
取材・構成/錦戸陽子●インプレスR&D 白書・書籍編集部 iCommons Summit2008 レポートの第2回目は、大手メディア企業とコンテンツ事業者のスピーチを紹介する。一人目は日本を代表するコンテンツ事業者、角川グループを率いる角川歴彦氏である。2人目はアラブを拠点とするテレビ局「アルジャジーラ」でインターネット事業を担当するモハメド・ナナバイ氏のスピーチである。 <<第1回 「社会のイノベーションとしてのフリーカルチャーとコモンズ」 ネット時代に合った著作権法の改革が必要 Web2.0で日本のIT産業の失敗が明確になった 角川歴彦氏 角川グループを率いる角川歴彦氏は最終日に登壇し、自身が考える著作権法のあり方と、コンテンツ事業者としての取り組みを語った。 角川グループは映画、出版、アニメと日本のコンテンツ産業で大きなシェアを握るコンテンツホルダーであり、また多くの作家の権利を預か
7月29日から8月1日まで北海道札幌市で開催された「iSummit '08」にはローレンス・レッシグ教授や、「初音ミク」で話題のクリプトン・フューチャー・メディア代表取締役の伊藤博之氏、角川グループホールディングス(角川HD)代表取締役会長兼CEOの角川歴彦氏など、著作権問題のキーパーソンが集った。その様子を写真で紹介する。 iSummitの会場では、いくつかの企業や団体がブースを出し、自社サービスをアピールしていた。札幌に本社を置くクリプトンもその1社。外国からの参加者などに初音ミクをアピールしていた(初音ミクに関する取り組みは記事「「二次創作の力を信じる」--初音ミク、角川×YouTubeの取り組み」を参照)。 7月29日から8月1日まで北海道札幌市で開催された「iSummit '08」にはローレンス・レッシグ教授や、「初音ミク」で話題のクリプトン・フューチャー・メディア代表取締役の伊
札幌で開催されたiSummit08が終了した。迷いに迷ったが、3日間参加してよかった。最後のモエレ沼にもいきたかったが、飛行機の時間の関係で、参加できなかった。 非常に実りがあったし、新しい知見も得られたし、なによりポジティブで明るい人たちが多く、楽しい時間を過ごせた。主催側の交流を促進する努力もすばらしかった。僕はまだまだ、ある種の興奮状態にあるような気がする。 iSummitについての参加前の理解は、Creative Commonsのイベントで、法律家や技術者が集まり、クリエイティブコモンズの未来について語ったり、あるいはCCライセンスのコンテンツのワークショップが行われたりするイベント、というものであった。中核部分の理解としては間違っていないと思うが、実はもっと射程は広く、「文化」という切り口で、グローバルな社会の発展について議論するという場所と理解したほうがよさそうだ。たとえば教育
取材・構成/錦戸陽子●インプレスR&D 白書・書籍編集部 会場となった札幌コンベンションセンター デジタル文化の未来を語り合うiCommons Summit2008が、去る7月29日〜8月1日、札幌市で開催された。日本初の開催となったこの国際会議には、著作物のライセンスの仕組みを提案するクリエイティブ・コモンズの関係者をはじめ、内外のメディア企業、研究者、アーティストなど、約40か国から400人以上が参加。インターネットのコモンズ(共有の概念)が波及するさまざまな変革の波を気鋭の活動家が語るとともに、ビジネスや教育の現場からクリエイティブ・コモンズ利用の課題も報告された。それらスピーチとパネルディスカッションの一部を、今日から数回に分けて紹介したい。 世界の不均衡に目を向けなければグローバルな問題は解決できない コモンズの台頭 へザー・フォード氏 このサミットの主催者であるアイコモンズ事務
角川デジックス代表取締役社長の福田正氏、クリプトン・フューチャー・メディア代表取締役の伊藤博之氏、フロムイエロートゥオレンジの代表取締役社長でゲームクリエイターの飯野賢治氏が8月1日、札幌で開催された著作権関連のイベント「iSummit '08, Sapporo」に登場。ユーザーの二次創作に対する著作権者の思いを語った。司会はCreative Commons CEOの伊藤穰一氏が務めた。 角川デジックスはYouTubeなどのメディアを活用し、角川グループホールディングスのコンテンツの収益拡大を図ることを主な事業としている。YouTubeでは角川のコンテンツを使ってユーザーが投稿した二次創作動画(MAD)のうち、優れた作品を公認するほか、YouTube内の角川公式チャンネルで紹介するといった取り組みをしている。さらに、公認作品の再生画面に広告を掲載し、その収益を角川とYouTube、制作者の
札幌市で8月1日まで開催された「iCommons Summit 2008」(以下、iSummit)では、クリエイティブ・コモンズ(CC)の提唱者であるローレンス・レッシグのほか、オープンな情報共有の重要性を訴える数多くの著名人が登場。CCをはじめとする、オープンな情報共有の在り方について講演した。会場には、CC関係者やメディアなどが詰めかけ、その半数以上は外国人だった。 iSummitでは講演のほか、CCの利用者以外でも楽しめるワークショップも開催。会場では、「Flicker」で公開されているCCライセンスの画像を使い、オリジナルデザインのTシャツを1枚1000円で作れるワークショップが設置されていた。ワークショップの担当者は、「主に外国人が購入している。注文が殺到し、プリントが追いつかない状態」と、うれしい悲鳴を上げていた。
「iCommons Summit 2008」(以下、iSummit)で7月31日、「初音ミク」の生みの親であるクリプトン・フューチャー・メディアの西尾公孝氏が、「オープンビジネスの可能性」というテーマで講演。同社が運営するCGMコンテンツ投稿サイト「ピアプロ」を紹介し、二次創作を通じてユーザー同士のコラボレーションや自己実現などを後押ししたいと話した。 ピアプロでは、初音ミクをはじめとする同社VOCALOID製品のキャラクターを二次創作の素材として解放。イラストや音楽、歌詞の投稿を受け付け、ユーザーが他人の楽曲などと組み合わせて公開してもらう仕組みを提供している。ただし、コンテンツの複製や頒布は非営利目的に限られている。 「二次創作を可能とすることで、コラボレーションや自己実現を後押ししたい。二次創作はファンアートのひとつ、製品の拡販にもつながると考えている。また、自分の作品が使われること
現行の著作権法は、アナログの音楽や絵画などを念頭に置いて作られたものだ。デジタル技術の普及とともに登場した著作物の新たな利用形態が、著作権侵害と解釈されるなどのミスマッチがあると言われている。札幌で開催された「iCommons Summit 2008」で7月31日、「自由文化と著作権政策」と題したシンポジウムが開かれ、社会や技術の変化に合わせた著作権政策の在り方が議論された。 ● フェアユースのない著作権制度では、権利者側に有利な方向に収める圧力が働く 米国の著作権法には「フェアユース」という概念がある。無断で著作物を利用しても、公正な利用と判断されれば、著作権侵害にならないというものだ。公正かどうかの判断は、裁判所が行う。 一方、フェアユースの概念がない日本の著作権法では、権利侵害に当たらない行為を個別に規定している。北海道大学教授でフェアユース採用の重要性を訴えている田村善之氏は、日本
2008年07月31日 2日目14時より行われた教育セッション「教育モデルの拡張と変革」では、現在のテクノロジーで教育教材をどのように使いやすくするか、どのように効果を上げるか、将来はどうあるべきか話し合われました。 まず最初に、司会の坪田知己(日本経済新聞社)氏から「著作権と教育」というテーマでプレゼンテーションが行われました。坪田氏は、著作権はゼロサム、囲い込み型のビジネスの論理で考えられているが、教育はプラスサム、共有・オープン型であり、教育をビジネスの文脈に置くべきではないと指摘しました。その上で、創造的な教育によって潜在資源を大きく開花させる必要があり、人々がそのための新しい知恵を出しあって、プラスサム型の社会へ移行できなければ、次の世紀は来ないのではないか、と警鐘を鳴らします。 慶応義塾大学教授の福原美三氏からは、慶應義塾オープンコースウェア(OCW)を始めとする、国内大学の
3日間(Legal Dayを含めると4日間)にわたって開催されてきたiSummitが8月1日(金)無事に閉幕しました。 最終日の午後は、全体で3日間の一連のセッションについての報告(Feedback)が行われ閉幕の挨拶が行われた後、参加者がロフトワークのクレヨン・ワークショップで描かれた巨大なペイントの前にそろって記念撮影が行われました。 閉幕後、多くの参加者はモエレ沼公園へのエクスカーションに参加し、思い思いに世界各国からの参加者と交流しつつ公園を散策し、再会を約束してバスに分乗し帰路についていきました。 ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました! (S.N) Photos by david. orban
2008年08月02日 「クリエーターから見た権利と文化」では、クリプトン・フューチャー・メディア代表取締役の伊藤博之氏、角川デジックス代表取締役社長の福田正氏、ゲームデザイナーの飯野賢治氏、現米国CC理事兼CEOの伊藤穣一氏を登壇者としてシンポジウムが行われました。 DSCN0135-1 posted by (C)sandii 冒頭に、自己紹介を兼ね、各登壇者のスピーチが行われました。 1番手の伊藤氏は、クリプトン・フューチャー・メディア社のDTMソフトウェアである『初音ミク』のムーブメントの解説を中心にスピーチを行いました。 伊藤氏は『初音ミク』大ヒットの理由として、ユーザーが音楽コンテンツの制作を超えてイラストや3DCGコンテンツの二次創作までをも行うようになったこと、ユーザーの手で作品が動画共有サイトにアップされることが『初音ミク』のプロモートとなること、会社自身もピアプロ「を
動画の作成素材をユーザーが提供し、ほかのユーザーの動画作成を支援できるニコニコ動画の「ニコニ・コモンズ」が8月中旬より開始する。自分のイラストや楽曲、アニメなどを素材として使ってよいと明示することで、ほかのユーザーが二次創作物を作りやすいようにするというものだ。 自分の創作物を他人が自由に使えるようにするという点では、クリエイティブ・コモンズも同様だ。ニコニ・コモンズとクリエイティブ・コモンズはどう違うのか。ニコニコ動画を運営するニワンゴの取締役である木野瀬友人氏が7月29日、札幌で開かれている著作権に関するイベント「iSummit 2008, Sapporo」にて語った。 クリエイティブ・コモンズは、NPO法人のCreative Commonsが定めた著作権に関するライセンス。いわば法的な手段だ。しかし木野瀬氏は「ニコニコ動画にあてはめようとしたとき、法的手段という部分がひっかかった」と
札幌で開催中の「iCommons Summit 2008」で30日、ニワンゴ取締役の木野瀬友人氏が講演し、8月中旬に開始するという「ニコニ・コモンズ」の概要を説明。法的手段で二次創作を制限するのではなく、ユーザーの美徳に目を向けて利用許諾を示す仕組みであるとアピールした。 去る7月4日に開かれた「ニコニコ大会議2008」でドワンゴ代表取締役社長の小林宏氏が、テレビ番組やアニメなどの映像をユーザーが編集・合成したMAD動画について「もはや日本の文化」と発言。肯定的な姿勢を示したが、「ニコニコ動画」を運営するニワンゴにはその後も、「他人の作品を勝手に使っても違法ではないのか」というユーザーの声も寄せられているという。 ニコニ・コモンズは、こうしたユーザーの不安を解消するものだという。 ● “公認”のMADを作成できる「ニコニ・コモンズ」 ニコニ・コモンズは、クリエイターが作品の権利の一部を開放
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く