中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 今日は、朝っぱらから2つの事例をご紹介します。中間管理職の「つまづき」に関する二つの事例です。 ひとつめ、「ひとりでできるもん病」。 「営業職のAさんは、1年前に、課長職になったが、なかなか、プレーヤー気分は抜けませんでした。ひとりで成果を出そうとして、頑張りました。部下は、Aさんに、なかなかついていけません。その結果、面談で部下から投げかけられた言葉は、Aさんを戸惑わせます。 「だって課長、最後は、自分で全部巻き取っちゃうじゃないですか?僕らの存在価値って何ですか?」 ▼ ふたつめ、「おれのやり方コピペ症候群」。 技術では右にでるものはいないエンジニアのBさん。若い頃は昼夜をとわず働き、優秀な成果をあげてきました