歌手の宇多田ヒカルさん(30)が26日、母親の藤圭子さん(62)が22日に亡くなったことについて、「あまりに悲しく、後悔の念が募るばかりです」などとするコメントを自身のホームページで公表した。 ◇ 宇多田さんのコメント(全文)は次の通り。 8月22日の朝、私の母は自ら命を絶ちました。 様々な憶測が飛び交っているようなので、少しここでお話をさせてください。 彼女はとても長い間、精神の病に苦しめられていました。その性質上、本人の意志で治療を受けることは非常に難しく、家族としてどうしたらいいのか、何が彼女のために一番良いのか、ずっと悩んでいました。 幼い頃から、母の病気が進行していくのを見ていました。症状の悪化とともに、家族も含め人間に対する不信感は増す一方で、現実と妄想の区別が曖昧になり、彼女は自身の感情や行動のコントロールを失っていきました。私はただ翻弄されるばかりで、何も出来ませんでした。