「クラウドっていうのはIT業界の宣伝文句じゃないのかい?」いえいえ、注目されるにはそれなりの理由があるのです。 「クラウドコンピューティング(Cloud Computing)」が注目を集めています。例えば、2009年ごろから「昨今の不況がクラウドの普及を後押ししている」「クラウドによって、企業はITの所有から、ITの利用へとシフトする」といった議論を耳にしたことはないでしょうか。 クラウドというキーワードが使われ出したのは2006年末からですが、それ以前より概念そのものは存在していました。そのため、「クラウドというのは、IT業界の宣伝文句(バズワード)ではないのか」と疑問視する人もいます。しかし、クラウドコンピューティングは、確実に企業のITへの関わり方を変化させています。 今月は、「クラウド・ビフォーアフター」と題して、クラウドを導入すると、普段の業務がどのように変わるのかを特集していき