ゴールデンウイーク中、富士山登山者の吉田口登山道での事故が3件発生し、2人が死亡、1人が重傷を負った。3件とも滑落が原因とみられ、単独登山で、登山計画書は未提出だった。富士吉田署は、この時期の富士山は5合目から上は積雪でアイスバーン状態になっており、登山を控えるよう注意している。 先月29日に山に入った東京都八王子市の男性(63)は4日朝、7合目の幻の滝付近(静岡県御殿場市)で、遺体で収容された。8合目付近の須走口からの分かれ道辺りで滑落したとみられる。 3日午前10時半ごろには、埼玉県新座市の歯科医師(63)が、8合目の「白雲荘」付近で滑落、県警ヘリで甲府市内の病院に搬送。左足骨折、顔面打撲など重傷を負った。 4日午後2時50分ごろには、7〜8合目付近の吉田大沢で、男性が倒れているのを下山中のパーティーが発見。県消防防災ヘリが甲府市内の病院に搬送し、外傷性ショック死による死亡が確認