腰痛、肩こり、糖尿病……。生活様式の変化とともに“現代病”ともいえる疾患が生まれる。「テキストネック」という疾患をご存知だろうか。 最近、米国を中心に注目されている疾患だ。その名から想像できるように、スマートフォンでの操作(メールなどのSNSで文字を入力すること)のやりすぎによって、頸部の形が変形してしまう、というものだ。いわゆる「スマホ首」だ。 私たちの周りでは、スマホをいじる姿を見かけない日がないほどだ。立ちながら、あるいは座りながら……。どの姿勢でも、画面をのぞきながらうつむく角度で首をかしげている。このポーズは、頚部にとても大きな負担をかけているのである。 本来の頚部の形は、少し反り返った形をしている。この形が、頭部を支えるのに最適なのだ。約10kgもある頭部の重さをうまく分散させる役割を担っている。 だが、このテキストネックは、この”自然なカーブ"がなくなっており、それによって「