地下の流体上昇で誘発か 東京ドーム23個分が存在―能登地震 2024年01月09日07時13分配信 【図解】能登半島地震のイメージ 最大震度7を観測してから1週間が経過した能登半島地震では、地下深くから上昇した正体不明の流体が大きな活断層に入り込んだことでマグニチュード7.6の地震が誘発された可能性が指摘されている。能登半島の地下には東京ドーム23個分に相当する流体があるとされており、専門家は「流体の動きによっては、今後も地震が起きる恐れがある」として注意を呼び掛けている。 長大な断層、桁違いの地震に 能登半島北部、地殻変動大きく 今回の震源域では2020年12月ごろから断続的な群発地震が活発化していた。京都大防災研究所の西村卓也教授(測地学)は「流体が能登半島の地下十数キロまで上昇し、付近にある断層内に流れ込んで刺激したことで群発地震を引き起こしていた」と指摘。「流体の影響がひずみを蓄え