本当の“ショート・スリーパー”は人口の1% ショート・スリーパー。エリートたちの長年の夢であり、自らの優秀さと強さの証でもある。 かのナポレオンは、「どのくらい眠れるのがいいのか?」と質問されこう答えている。「男は6時間、女は7時間、愚者は8時間」と。ナポレオンは有能であれば、睡眠さえ支配できると思い込んでいたのだ(The Man Napoleonより)。 世界一睡眠時間が短い日本でも(詳細はのちほど)、“ナポレオンの教え”を妄信する人々は少なくない。彼らにとって短時間睡眠は、「自分の存在価値」と同義だ。 昭和の精神論を嫌う人たちでさえ、努力次第でショート・スリーパーになれると信じてきた。実際には短眠が訓練ややる気とはまったく関係のない「遺伝的変異」によるものであるにもかかわらず、だ。 そしてそれは、人口の1%。たったの1%しか、3時間睡眠で体内時計(体内で行動や睡眠のリズムを制御する仕組