北京五輪の柔道男子100超級金メダリストで総合格闘家に転向した石井慧(22)が1日、東京都内で会見し、プロデビューの舞台として、日本の総合格闘技イベント「戦極(せんごく)」と仮契約を結んだことを明らかにした。近日中に本契約を結ぶ予定。念願である米国の総合格闘技団体「UFC」挑戦にも含みを持たせた。 米国やブラジルでトレーニングを重ねた石井は、大相撲の横綱朝青龍ら知人に今後の活動について相談。「朝青龍関には『日本で戦うことが家族への恩返しになる』といわれた。UFC挑戦を勧める意見はなかった。まずは日本の格闘界を盛り上げるのが私の宿命」などと経緯を説明した。 戦極を選択した理由については「吉田秀彦さんら柔道界の先輩も所属しているし、最初にオファーを頂いたのが戦極だった」と話した。一方で世界最高峰のUFCへの将来的な挑戦には「アメリカで有名になりたいというのはある」と、改めて前向きな考えを示した