最近は異なる複数のストレージを仮想的な一つの記憶領域として見せる「仮想化」機能を搭載した製品が増えてきた。この仮想化機能により,データの価値に応じて格納するストレージを使い分ける「適材適所のデータ配置」がこれまで以上に実現しやすくなった。 仮想化機能で異なるメーカーのストレージを統合できるが,「メーカーや機種に制約があるので,既存のストレージを仮想化で統合する際は注意が必要」(NTTデータ先端技術の青木事業部長)である。既存ストレージを有効活用するよりも買い換えた方が安くなるケースもある。また異なるメーカーのストレージを統合できても,サポート窓口は一元化できない。結局はある程度メーカーを絞ることになる。 頻繁に参照と更新が発生する受発注データはディスク・アクセスが速く,障害対策機能が充実したストレージへ,アクセス・ログなどセキュリティが重要なデータは改ざん防止機能を搭載したストレージへ,長