トヨタ自動車は14日、愛知県豊田市の本社で定時株主総会を開いた。2年連続の減益を予想しているが、豊田章男社長は「持続的成長に向け、精いっぱい努力していく」と述べ、技術開発や財務基盤の強化を進める考えを示した。 ■営業益3割ダウン…1兆9943億円 平成29年3月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前期比30・1%減の1兆9943億円だった。30年3月期は想定為替レートを慎重に見積もったほか、頭打ちになっている北米市場で販売促進費用がかさむことから19・8%減の1兆6千億円と見込む。 株主から減益を懸念する声が上がったのに対し、トヨタ幹部は「北米で挽回を図り、次世代技術の革新に必要な投資をしていく」と説明。トランプ米大統領の保護主義的な政策や英国の欧州連合(EU)離脱で世界経済が不透明感を増す中、自動運転や環境対応車などへの投資を積極化する方針に理解を求めた。 総会では、取締役9人の選