ヒラギノフォントの誕生 画像と調和し、画像に負けない書体を。 SCREENホールディングス(旧・大日本スクリーン製造)が、ヒラギノフォントの書体開発に着手したのは1990年。当時開発していた組版システムに搭載するため、フォントの自社開発に踏み切りました。写真製版用総合機器メーカーとして画像印刷に強みがあった当社は、ビジュアル雑誌をターゲットとし、グラフィックと調和しながらもくっきりと読める書体が必要でした。また多くの字母を持つ写植機メーカーと異なり、書体メーカーとしては後発だったSCREENは、既存の書体には類似しないオリジナルな書体の開発にこだわりました。 クールでスマートなベーシック書体、がコンセプト。 開発当時、フォントはシステムに付属するものであり、プラットフォームから独立した商品ではありませんでした。そのためフォントを取り巻く環境は、新しさや柔軟性に乏しく閉鎖的だったと言えるかも