旬の果実を使い「本気めんどくさ仕込み」で作った、ほぼ日のオリジナルジャム「おらがジャム」を販売しています。いちご、あんず、りんご(あか)など。くだもの感たっぷりの、濃厚な味わい。贈り物にもぜひどうぞ。
ぼくが毎日書く文章の結びのところに、 読んでくれる人に向って、 「来てくれてありがとうございます。」 と、書くようになって、どれくらい経つのでしょうか。 最初から、そう書いていたわけじゃないのです。 「ほぼ日」の歴史のなかでは、 わりと最近のことだと思います。 「来てくれてありがとうございます。」 は、ごくごく平凡な、お店のあいさつですよね。 ほんとうに、そう思って言っているのか、 ただの常識的な接客マナーの実践なのか、 聞いている人にも、言っているものにさえも わからないくらいの、 空気のようなあいさつです。 だけど、ふと気づきます。 「来てくれてありがとうございます」と、言わないと、 ものすごく気持ちがわるいでしょうね。 集まったみんなに「ありがとう」と、 呼吸するように、それが言いたかったんだと思うんです。 これが、15年という年月のつくったものなのか、 そういう気がしています。 ぼ
楽しい食事のはじまりは、 予約の電話をしようと 電話の受話器を持ち上げた瞬間から始まっています。 ボクはそう信じています。 でも、全てのお店にとって予約は必要か? ‥‥そうじゃありませんよね。 ファミレスやファストフードに行くのに ワザワザ予約の電話をする人はいないでしょう。 でも、これから行こうとするお店が いつ行っても余裕で席が残っている程度の、 目茶苦茶混んでる店ではないとしたら? そんな店でも予約の電話を入れる必要が あるんでしょうか? どうでしょう? まず、何回通おうが マニュアル通りのサービスしか受けられない ファミレスみたいなチェーン店の場合は 予約の必要、全くなしです。 だからここでは忘れておいて結構。 電話代に値しない行為です。もったいないだけ。 そのお店がどんなに混んでいようが、 予約の必要はないし、 何しろ予約の電話を受けた人がびっくりしちゃいます。 なんでうちみたい
外食産業はコロナの影響を受けて 本当に大変な状態にあります。 コロナ以前、 日本の外食産業の市場規模は 23兆円程度と言われていました。 産業の絶頂期は2000年のちょっと前。 30兆円を超える寸前まで市場規模は膨らみました。 外食バブルがはじけ、 日本の景気が後退し続ける中にあって 23兆円まで縮んだ一昨年に比べて 市場規模が確実に4割減ったと言われます。 となると市場規模は14兆円ほど。 いつくらいの市場規模かと言うと 1980年くらいのイメージです。 つまり40年分の産業の努力が あっという間に吹き飛んでしまったということになる。 この40年間。 産業が成長し続けた背景には お店の人たちのたゆまざる努力がありました。 コンセプトを考え出したり、魅力的な店を作ったり。 よりよい調理やサービスのための教育を 怠り無く行ったり。 それらすべての目的はお店の人たち同士や、 お店の人とお客様と
大人気の、おやつコンテンツがかえってきました! 参加の方法は、前回とすっかり同じ。 金曜日の午前11時に、 なかしましほさんがレシピをひとつつぶやきます。 そしたら、さあ、みんなでそれをつくりましょう! 完成したおやつを写真に撮って、ツイート。 みんなのおやつ画像がここにズラリと掲載されていきます。 毎回おひとりさまに、「なかしま賞」をプレゼント! そんなたのしい遊びを12回(1ダース)続けます。 バナナマフィン:卵1個+砂糖50gを1分間泡立て、生クリーム100gを加えてよく混ぜる。薄力粉120g+BP小1をふるい、粉気がなくなるまでさっと混ぜ、1cm角に切ったバナナ1本(約100g)をさっと混ぜる。型に八分目まで入れ180度のオーブンで18~20分焼く。#LR1 ちいさなレシピ・特別編はバナナマフィンです。 前回のシリーズが終わって、 燃え尽きたようにぱたりと 家でおやつを作らなくなっ
インターネットで情報を集めようと思っても 詳しいことが、あまり出てきませんでした。 ある時点から、アメリカに渡られて レッドウッドの森で暮らし、 絵画や彫刻などの創作に取り組んでいたとか、 どこか「謎めいた感じ」を受けました。
今年はじめて登場した、ほぼ日手帳の英語版 「Hobonichi Planner」を担当してくださったのは、 ファッション雑誌などで活躍中のスタイリスト、 林道雄さん。 実は林さん、Hobonichi Plannerの クリエイティブ ディレクターをつとめた ソニア パークさんの門下生でもあるんです。 「手帳の出来がすごくいいだけに、 下手なスタイリングをすると、後が怖い(笑)」 と、撮影前におっしゃっていた林さんでしたが、 そんな心配はまったく不要な、圧倒的な想像力で、 Hobonichi Plannerにまつわる、 すてきなストーリーをつくり上げてくれました。 <林道雄さん プロフィール> 林 道雄(スタイリスト) 2002年文化服装学院アパレルデザイン科卒業。 アパレルメーカーの企画、パターンナーを経て、 2006年よりスタイリスト ソニア パークに師事。 2010年独立。 雑誌、広告
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いちど洗いをかけたあと、プレスはひかえめに。 ふんわりした生地感のまま、おとどけします。 パッケージは、帯をまいた、 ちょっと和菓子みたいなムードです。
2010年2月11日、 神戸女学院大学教授(当時)の 内田樹さんから 1通のメールが届きました。 タイトルは「土地を決めました」。 本文には、 神戸市内のJR住吉駅から徒歩3分の土地を買い、 そこに自宅兼道場兼能舞台を建てたいので 設計を頼みたい、と書かれていました。 まだ1軒も家を建てたことのない新米建築家に、 初めての設計依頼が来たのです。 しかも内田さんとはほんの2ヵ月前に、 ご自宅での麻雀大会で初めてお会いしたばかりです。 言葉にできない驚きと胸の高鳴り。 パソコンのモニターをにらみつけるように くり返し何度も文面を読んでから、返信を送りました。 僕はベルリンの建築設計事務所で4年弱働いて、 2年前に帰国しました。 30歳までに独立しようと決めていたので、 帰国後まもなく自分の事務所を開きました。 まだ一級建築士の資格を取得したばかりで、 内装設計やコンペは経験しているものの、 更
子どもって、変な先入観や経験の蓄積がないから、 さっきの話じゃないけど、 何かに反応して素直に撮るんですよね。 「キレイに撮ろう」なんていう 半端な美意識がないから、 写真の中に、自意識を超えたものが写っちゃう。 それがおもしろいですね。 ぼくなんかも、気をつけないと、 ついそのことを忘れちゃうんですよ。 思わずキレイに撮ろうと思っちゃったり(笑)。
2010年の暮れ、 ボストンを訪れた糸井重里は、 チャールズリバー沿いに建つ 理系の最高峰といえる大学、 マサチューセッツ工科大学 (Massachusetts Institute of Technology 通称MIT=エムアイティー) のメディアラボを訪れました。 MITメディアラボは、 情報技術研究の先端を走る研究所です。 そこでは、さまざまなプロジェクトが 進行しています。 「人間とテクノロジーの協調と交流」 「人によりよい未来をもたらすための テクノロジーデザイン」 こうしたミッションを中心に 多くの研究が、興味深いアプローチで くり広げられています。 なかでも、石井裕先生の研究は、 形のない情報を 実体感あるインターフェースにしてみせ、 人間とコンピュータの距離を 縮めようとしています。 さらには、あたらしい芸術活動や コミュニケーションの形態を 生み出していく──そういうこと
あんなに、とんがっているハズがない――。著しくパフォーマンスを落とした思考回路に、彼方から「声」が侵入してくる。8848Mの頂上直下、ほぼ垂直に近い角度で屹立する急峻な岩場。ヒラリー・ステップ。世界のてっぺんに立たんとする者を目前で阻む難所に、写真家は最後のアタックをかけていた。数分前に素早く抹茶ヨウカンを食べたばかりだし、ヒラリー・ステップ自体、さほど難しくは感じていない。つまり自分はいま、冷静だ。なのに聞こえる。「あんなに、とんがっているハズがないーー」幻聴? 狂気? ふと、真横に視線を遣った。一面の雲海に、世界最高峰が鋭角な影を落としていた。‥‥あんなにとんがってるハズ、ないわ。他の登攀者は、気づいていない。極限的な高みで、エベレストは「別の顔」を見せた。なぜだろう、石川直樹だけに。 2011-12-19-MON
たぶん、まだ伝わってないね、 その「ヒラメさ」の加減が。 だからさ、たとえば、こういう 長方形のパッケージに水と砂と ミミックオクトパスを入れてね、 「おい、タコをあげるよ」って オレが伸坊にプレゼントするとするだろう? すると、伸坊は「ありがとう」って言って、 その包みをガサガサ開けて、中を見て、 「‥‥ヒラメじゃないか」って言うと思う。
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