「今日は何か特別な日?」 ギターを片手にした弾き語りのイタリア人に尋ねられたが、美味しいイタリアンを求めてふたりと入ってみただけだ。知っているイタリアの曲がぜんぜんないので、ゴッドファーザーの愛のテーマをリクエストした。店内に響く、歌声。これも名物である。 青山ベルコモンズの地下にあるリストランテサバティーニ。 イタリアでは法律による基準にパスしたお店のみが「リストランテ」を名乗ることが許されるという。名に恥じず、本格的なイタリア風インテリアも楽しめる。 12,500円のコース。グリーンアスパラと、生のフェットチーネ。目の前で削ってもらった黒トリュフの香りが立って、ふくよかな味に。特選和牛肉のカツレツも、さわやかなバジリコ風味のフレッシュトマトと一緒に食べると重くない。どれも外さず、丁寧で美味しい。 接客もそつなく、サーブも短すぎず長すぎず、すばらしいタイミングだった。さすが老舗名店。テー