[読了時間:5分] 世間一般的には僕と佐々木俊尚さんて同じような考えを持っているように思われている。それはまあ正しい。ただし微妙に意見が異なるときがある。 佐々木さんは2006年4月にグーグル—Google 既存のビジネスを破壊するという本を書いている。僕は2007年3月に爆発するソーシャルメディア セカンドライフからモバゲータウンまで グーグルを超えるウェブの新潮流という記事を書いた。ウェブはGoogle全盛期のあとに必ずソーシャルの時代に向かうという主張だった。 ある電子出版のセミナーに佐々木さんとともにパネラーとして参加したときのこと。会場から「動画や音声が電子書籍に搭載され、よりソーシャルなものに進化すれば、普通のウェブページと変わらなくなるのでは」という質問が出た。僕の反応は「よく分からない。確かに電子書籍という形態が過渡期のもののような気がする」というものだったが、佐々木さんは