Inc.:幸せというのは個人的なもので、人間独自のテーマです。誰にでも、少なくとも自分にとっての幸せのかたちというのはあるでしょうが、それが数多くの科学的研究によって定義されている幸せと、まったく同じだとは限りません。ハッキリと「幸せのかたちはこうだ」とは言えませんが、幸せな人生を送る上で、いくつか基本的なルールがあります。 このルールは、最近ワシントンD.C.で開催された、第122回アメリカ心理学協会の年次総会で、Miriam Tatzel博士が話していたメッセージです。集まった心理学者たちに向けて、Tatzel博士の研究を提示しながら、満足感の根底に消費主義を置かないことの重要性を協調し、より大きな幸せを追求するための、科学的に有効な原則をあげていました。「PsyBlog」にはすべての原則が載っていますが、今回はその中から選りすぐりの3原則を紹介しましょう。 1. 自分の才能を磨く 置
新しいスキルを学ぶことは、市場価値と幸福度を高める最良の道のひとつです。とはいえ、それほど簡単ではありません。新しいスキルを効果的に習得するにはどうすればいいでしょうか? 今回は、新しいスキルの学習について、科学的見地から見てみます。 脳は謎に満ちています。今後の何年かで、脳の働きはかなり解明されるでしょう。とはいえ、脳が新しいことをいかに学ぶのかについては、まだわかりはじめたばかりです。 以下、科学的に効果がある学び方を解説する前に、新しいスキルを学ぶときに脳で何が起きているかを見てみることにします。 新しいスキルを学ぶとき、脳はどう変わるのか? 新しいことを学ぶと、脳は実質的に変化します。そして、学んだスキルが身につくだけでなく、その恩恵は生活全般に及びます。 米ニューヨーカー誌が指摘するとおり、新しいスキルを学ぶと、短期記憶の改善、言語的知能の向上、言語スキルの向上など、さまざまな副
「ぼくらが生きているのは、答えのない時代です。でも、それはもしかすると、幸福なことなのかもしれません。答えのない問いについて対話し続けることではじめて開ける世界があるからです」。テレビやラジオで活躍する精神科医・名越康文と、生きるためのヒントを探る。(写真:アフロ) 「時間がない」、「時間に追われる」、「自分の時間が取れない」、「時間を有効に使えない」……。こういった<時間>にまつわる質問を受けることがよくあります。 時間にまつわる悩みを抱えている方がまず気をつけたほうがいいのは、そもそも「時間」を主語や、目的語にしている時点で、それはかなり妄想的な発想に陥っている可能性が高い、ということです。 昨日、今日、明日と時間を区別すること自体が、実は妄想的です。「時間が……」「時間に……」ということが頭に浮かんでいる状態では、僕らは目の前のことに集中できていません。そういう悩みが生じている瞬間、
どちらがより経済的なのか、ご家庭で論争になった方も多いのでは? 使わない家電はこまめにスイッチを切る、できればコンセントも抜いておくのが節電の基本的な考え方です。ところが、少なくともアコンに関しては、つけっぱなしの方が良いという説もあります。どちらが正しいのでしょうか? 西島秀俊さんが出演しているCMで話題のエアコン、ECONAVIなどを製造販売しているパナソニックの担当者に、お話を伺ってみました。 つけっぱなしの方が消費電力が少ない?効果的な節電はエアコンをこまめに切るのと、つけっぱなしのどちらが正しい方法なのでしょうか? パナソニックの担当者からの回答は次のようなものでした。 短時間でスイッチを入れたり切ったりすると、せっかく部屋が設定温度に達して安定した状態での運転をしていたのに、停止したことで部屋の温度が冷房時は上昇し暖房時は下降してしまいます。 つまり、その状態でふたたび運転を開
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