議長が決まらない状況が続いていたアメリカの議会下院では、多数派を占める野党・共和党の下院トップが15回目の投票で過半数の票を獲得して議長に選出されました。 議長選出の投票が10回以上繰り返されるという164年ぶりの異例の事態は開会4日目に決着しました。 アメリカ議会下院は去年の中間選挙で野党・共和党が多数派を奪還しましたが、党下院トップ、マッカーシー院内総務の議長選出に党内の保守強硬派の議員らが反対し、議会が開会した3日以降、議長が決まらず、再投票が繰り返されていました。 共和党内で議員の説得が続けられた結果、議会開会4日目となった6日、13回目の投票で、これまで造反してきた20人の議員のうち14人がマッカーシー氏への支持にまわりました。 さらに議会休会を挟んで行われた15回目の投票で残る造反議員6人のいずれもが支持する議員を明らかにしなかったため、216票を獲得したマッカーシー氏が過半数