フィリピンでドゥテルテ大統領の就任後2か月余りで麻薬取引に関わったとされる1000人以上が警察官に殺害されたことについて、ドゥテルテ大統領は「麻薬が根絶されるまで多くの人が殺される」と述べて、今後も薬物犯罪への強硬姿勢を変えない考えを示し、法の執行にあたって人権の尊重を求めるアメリカなど国際社会の批判がさらに強まることが予想されます。 これについて、ドゥテルテ大統領は5日の記者会見で、「麻薬が根絶されるまで多くの人が殺されるだろう」と述べ、今後も姿勢を変えない考えを示しました。そして、アメリカなどがフィリピン政府に対し、法の執行にあたって人権を尊重するよう求めていることについて、「私は誰にも膝まずかない」と述べ、強く反発しました。 国連や国際的な人権団体なども逮捕や起訴といった司法手続きを踏まない捜査が横行していると強い懸念を示していて、今回のドゥテルテ大統領の発言に国際社会の批判がさらに