このコラムの読者の皆さんはよくご存知と思いますが、2011年の地震・原発事故以降スタートした東京大学文学部・東日本大震災復興支援哲学会議は震災3年目にあたる2014年から隔月で公開行事「哲学熟議」を開いています。 次回は第八回「声のメディオロジー」を、作曲家の湯浅譲二さんはじめゲストをお招きし、演奏シリーズ「哲楽遊戯」との共催で行います。電子メールアドレスgakugeifu@yahoo.co.jpへの事前予約でどなたでもご参加いただけますので、どうかふるってお申し込みいただければと思います。 「哲学熟議」では様々な問題を扱いますので「東日本大震災復興支援」という本筋から外れるのではないか、というご指摘をいただくことがあるのですが、実はこれには背景と経緯があります。 地震と原発事故の直後から、大学の中では様々な動きがあり、現地に役立つ仕事を、という観点とともに、本質的に腰をすえてものを考える