内容紹介 1960年代から多くの外国人労働者を受け入れ、現在総人口の10%以上を移民が占めるデンマーク。多様な文化的背景を持つ人々が暮らすこの国で、公共図書館はどのようなサービスを移民に提供し、どのような役割を担っているのか。 公共図書館サービス提供者、移民の背景を持つ図書館職員、移民の背景を持つ図書館利用者、の3者の視点から、公共図書館の果たす役割を包括的に検討する。 【主要目次】 1 序論 2 デンマークの公共図書館における移民サービスの変遷 3 デンマークの公共図書館における移民サービスの提供体制 4 デンマークの公共図書館に勤務する「エスニック・スタッフ」の役割 5 デンマークにおける移民の公共図書館利用 6 移民を対象とした公共図書館プログラムのエスノグラフィー 7 結論 著者紹介 和気尚美(わけ・なおみ) 三重大学情報教育・研究機構助教。 主な業績に、「デンマーク