東日本大震災での献身的な救援活動で国民から高い評価を得て、災害派遣と「軍隊」の狭間で揺れる自衛隊。日米同盟の下で、イラクなど海外の「戦地」にまで派遣されるようになり、隊員一人ひとりには「殺し、殺される」覚悟が要求される。「戦う自衛隊」への変貌は、一人ひとりの自衛官、そして私たちの社会にどんな変化をもたらすのか。現職・元自衛官へのインタビューやさまざまな内部資料から浮き彫りになる自衛隊のリクルート活動や隊員教育の実態。そして「守るために働きたい」と語る若い隊員たちの葛藤…。気鋭のジャーナリストが戦う自衛隊の「人づくり」に光を当てた本格ルポルタージュ。