「お腹の中の赤ちゃんは健康?」 妊娠してから出産するまで、妊婦さんとその家族は不安に思うことは多いはず。 「早く不安を払拭(ふっしょく)したい」、「赤ちゃんのことを早い段階で知っておきたい」、そうしたニーズを受けて、いま「新型出生前検査」を受ける人が多くなっています。しかし、その一方で混乱も起きています。 場合によっては赤ちゃんの運命に関わる「出生前検査」の現場を取材しました。 (科学文化部記者 池端玲佳、報道番組センターディレクター 布浦利永子) 「新型出生前検査」は妊娠した女性がおなかの中の赤ちゃんに異常がないか調べるために受ける検査の1つです。妊婦の血液を調べるだけで、おなかの中の赤ちゃんに、ダウン症などの染色体異常がないかを高い精度で判定します。 国内では、日本医学会が一定の条件を満たした医療施設を認可して検査を実施するようにしています。 その認可の条件は、▼検査対象を35歳以上の