この20年間で、小中学生の平均読書冊数はV字回復した。そんな中、なぜ「若者は本を読まない」という事実と異なる説が当たり前のように語られるのだろうか。各種データと10代が実際に読んでいる人気の本から、中高生が本に求める「三大ニーズ」とそれに応える「四つの型」を提示する。「TikTok売れ」の実情や、変わりゆくラノベの読者層、広がる短篇集の需要など、読書を通じZ世代のカルチャーにも迫る。 はじめに 第一章 10代の読書に関する調査 第二章 読まれる本の「三大ニーズ」と「四つの型」 第三章 カテゴリー、ジャンル別に見た中高生が読む本 第四章 10代の読書はこれからどうなるのか あとがき