米新聞協会は7日、「ニュースメディア連合」に名称を変更すると発表した。加盟する会社が、紙の新聞に限らずデジタルを含めた複数の媒体でニュースを伝えている現状を反映するための判断という。また紙媒体を持たずデジタルのみで発信する報道機関の加盟も認めることで会員を広げる狙いもあり、既に2社が加わったという。 引き続きトップを務めるデビッド・チャバーン会長は名称変更の理由を「古くからの名前を守ることで得られる価値もあるが、メディア業界の現状を理解するうえで『新聞』という言葉がむしろ障壁になっていると感じるようになった」と語った。 起源が19世紀にさかのぼる米新聞協会は現在、米国やカナダで新聞を発行する約2千社が加盟している。しかし米国内の新聞の減少に伴い、加盟社は2008年から約700社減っているという。(ニューヨーク=中井大助)