学生の意欲の低さを問う意見ばかりが目立つ今回の「風」だが、さらに探求を深めて、なぜそうなってしまったのか?も考えたい。手がかりになりそうなご意見をいただいた。 個人事業主として、ある短大の就職支援に携わっているという38歳の男性は、《学生自身が「自分は能力が低い人間である」と自己認識していると痛感しています》という。 《カウンセリングの中で「私は学力が低いので…」「能力が低いので…」「社会の役に立てない人間なので…」という言葉をほとんどの学生から聞きます》 前半のこの部分で、早くも読む手が止まった。今の世の中を生きる若者は、みんなこんなに悲観的なのかと、正直驚き、悲しくなった。私の子供はまだ小さいが、社会人になろうかという子供を社会に送り出す親の身になってみれば、「社会の役に立てない」なんて、こんなに悲しい言葉はないはずである。 《このような現在の学生の心理状況が「草食系」と言われる理由で