情報工学の巨匠ジョン・ホイーラーが提唱したこの理論は、世界のありとあらゆるものは情報であり、その情報(bit)を観測することによって存在(it)が生まれる、というものです。まあ、これだけでは何を言っているのか全く分からないでしょう。あまりにも突飛すぎて、一般に認められていないのはおろか、専門家の間でも賛否両論渦巻くホットな理論です。ググっても全然解説が出てこなかったんで、そんなら自分で解説してしまおうと思いこのエントリを書きました。 全ては情報 この理論の前提は、全ては情報である、というものです。なるほど、たしかに人間は五感を通してしか世界を見ることが出来ず、全てを情報としてのみ捉えています。世界そのもの・存在そのもの*1を知覚したことなど宇宙が始まって以来一度としてなかったのです。 *2 それならもう、「世界が存在する」と仮定なんかしなくていいじゃないか。「世界が存在する」ように感じる・