東京電力が再稼働を目指している新潟県の柏崎刈羽原子力発電所で、深刻な事故が起きた際に放出される放射性物質の量を抑える「ヨウ素フィルター」と呼ばれる新たな装置が取り付けられました。 東京電力は柏崎刈羽原発の6号機と7号機の再稼働を目指していて、現在、原子力規制委員会で新しい規制基準に基づいた審査が続いています。 福島第一原発の事故では、放射性物質を含むガスを放出するベントと呼ばれる操作が行われたことから、新しい規制基準では、放射性物質の放出量を抑えるため、フィルターベントという設備を取り付けることを義務づけています。 東京電力は、ヨウ素フィルターを追加で取り付けることで、フィルターベントでも取り除くことができないガス状の放射性ヨウ素の98%以上を除去できるとしていて、今後6号機にも設置する方針です。 柏崎刈羽原子力発電所の宮田浩一原子力安全センター所長は「原子力規制委員会の審査で、ガス状のヨ