参議院予算委員会で、仙谷官房長官が野党側の参考人として出席した経産省の古賀茂明審議官を「はなはだ彼の将来を傷つける」と恫喝した問題は、決算委員長が仙谷氏に異例の注意をするなど、波紋を広げている。 この問題は、今に始まったことではない。古賀氏は国家公務員制度改革推進本部事務局に出向したが、彼の出した改革案が「過激」だとの理由で、昨年12月という異例の時期に経産省に戻された。それ以来10ヶ月あまり「官房付」という窓際ポストに留め置かれ、今年の夏の人事異動では大手企業への天下りを打診されたが、彼がそれを拒否したため、望月事務次官から「10月末までに勇退しろ」といわれたそうだ。 古賀氏は今年の6月に『週刊エコノミスト』で民主党の公務員制度改革を批判し、その後も9月の『週刊東洋経済』に「民主党政権『脱官僚』というウソ、国民の期待を裏切る天下り規制の骨抜き」と題する論文を発表した。これがみんなの党の目