参院予算委員会で、コロナ室で超過勤務が常態化している問題について立憲民主党の宮沢由佳氏の質問に答える西村康稔経済再生担当相(右)。手前左は菅義偉首相=国会内で8日、竹内幹撮影 「それ、月(1カ月)で?」 舌鋒(ぜっぽう)の鋭さで知られる河野太郎行政改革担当相が絶句した。3月5日夕の記者会見。内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室(コロナ室)の職員の超過勤務時間の最長が約378時間に達することへの感想を求められた場面での出来事だ。河野氏は「相当ひどいですね。『黒』(くろ)を通り越している」と続けた。政府関係者は「コロナ室は霞が関でも一、二を争う『ブラック』職場だと知られていて、異動の辞令が極端に恐れられている」と漏らす。一体何が起きていたのか。【政治部・飼手勇介、田辺佑介、竹地広憲】 閣僚も、与野党議員も驚がく 政府は3月5日に安達澄参院議員(無所属)の質問主意書に対する答弁書を閣議決定