昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。 おじいさんは山へ芝刈りに。 おばあさんは川に洗濯に行きました。 おじいさんは芝狩りに行く途中、景色が綺麗だなと思いました。 おばあさんは川で洗濯をしていました。 すると、上流からどんぶらこっこ、どんぶらこっこと大きな大きな桃が流れてきました。 「あら」 おばあさんは驚いて洗濯物を全て川に流してしまいましたが、気付きませんでした。 「よいしょ」 おばあさんは勇気を振り絞って上流から流れてきた大きな桃を掴み、岸にあげました。 「ふう。こりゃ大きい。これでしばらく食べ物には困るまい」 おばあさんは桃を家に持って帰りました。 「ひゃあ!なんだいこれは」 大きな桃を見ておじいさんは驚きました。 「なにって、桃だよ」 「はあ。こんなに大きな桃があるんだねぇ」 「とりあえず、食べましょ」 おばあさんは大きな鉈を取り出して、真ん中に切り込みを入れた後、