特別対談:カルロス・ゴーン氏×作家・塩野七生氏 歴史に探る国と企業の盛衰の理 世界的に競争が激しい自動車産業において、日産自動車と仏ルノーを率いるカルロス・ゴーン社長。海外を駆け回る経営者でありながら、歴史が大好きで、高校時代は「歴史の先生を志した」という一面を持つ。 一方、ローマ史における数々のリーダーと国家の隆盛・衰退を研究、15年かけて『ローマ人の物語』(新潮社、全15巻)を2006年12月に完成させた作家の塩野七生氏。同著は「経営者、必読の書」とされるほど組織運営への示唆に富む。 ともに欧州と日本などで活躍する2人が東京都内で初めて顔を合わせ、歴史を通して見るあるべきリーダー像から、国家や企業の盛衰の理まで語り合った。 塩野 私は歴史上のVIP(最重要人物)には慣れているのですけれども、まだ生きていらっしゃるVIPには慣れていないので(笑)。緊張しています。 ゴーン 歴史