漢字が日本語をほろぼす 田中克彦 2011 角川 内容、背表紙より 漢字があるから、日本語はすばらしい!そう考える日本人は多いだろう。しかし漢字が、日本語を閉じた言語(外国人にとって学びにくい言語)にしているという事実を、私たちはもっと自覚しなければいけない。日本語には、ひらがな、カタカナ、そしてローマ字という表記方法があるのだから、グローバル時代の21世紀には、もっと漢字を減らし、外国人にとって学びやすい、開かれた言語に変わるべきなのだ。いまこそ、日本語を革命するときである。 メモ 今の日本語をほめたたえている人は、漢字を全く知らない外国人に日本語を教えてみればいい p3 「世界じゅうのどんなことばも、今では外国人の参加なしには生きのびられない」p16 医学用語がこんなにむつかしくなっているのは(日常で使わない言葉、漢字、読み)、たぶん医術の秘技性をまもり、医者と患者の間の距離をひろげる