『ソウル・パワー』をUK盤BDにて鑑賞。 74年、後に“キンシャサの奇跡”と呼ばれるボクシングのタイトルマッチを盛り上げるため、前夜祭として“ブラック・ウッドストック”とも呼ばれる野外フェスが3日間開かれることになり、アフリカ系のアメリカミュージシャンがアフリカに招集された。後にこの試合は『モハメド・アリ かけがえのない日々』として映像化されるのだが、そのドキュメンタリーから抜け落ちた「音楽フェス」の部分にフォーカスを当てたのが本作『ソウル・パワー』である。 それにしても『ソウル・パワー』とは良く名付けたものだ。この作品はそのタイトル通り、ソウルフルなパワーに満ちあふれている。 前半、フェスを開催するためのゴタゴタや緊迫感を余すところなくギュウギュウに詰め込み、そのまま現地のミュージシャンとの温かい交流を捉え、そしてクライマックスの音楽祭へと移行していく。ドキュメンタリーと聞くと、当時のこ