1965年にSFマガジンに連載され、故・小松左京氏の最高傑作の呼び声も高い同氏初期の傑作。最近SFの古典を少しずつ読んでいこうかなと思い、半村良氏の「石の血脈」か、こっちかどちらにしようかなと迷った末にまずはこちらを手に取ってみた。時空を超えた面白さに、時の経つのも忘れて、あっと言う間に読了した。以下、核心には触れないように気を付けるものの、多少なりとも内容について書きます。 果しなき流れの果に (ハルキ文庫) posted with amazlet at 14.10.09 小松 左京 角川春樹事務所 売り上げランキング: 77,779 Amazon.co.jpで詳細を見る 太古の地球、瑞々しく描かれる喰らいあう恐竜たちの死闘の中でこだまする電話機の呼び出し音から始まり、1960年代の日本で白亜紀の地層から発見された決して尽きることのない砂時計の謎を追う研究者たち、しかしあるものは謎の死を