『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』とは まず結論から申し上げますと、「今年読んだなかで、最も学びが深い本」でした。 いつもは一冊を45分、どんなに長くかかっても3時間くらいで読み終えます。 しかし、この『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』は、週末を丸ごと使って読むことになりました。 なぜこんなにも、読むのに時間がかかったのか? なにも難解な内容だったからではありません。いたって平易に表現されているので、誰でも理解できるはずです。 では、ページ数が480ページに及んだからか? それも違います。 読むのに時間がかかった理由、それは何度も自分と対話することになったからです。 この本には、自分との対話を強いる、不思議な力があります。 では、本書のどこにそんな魅力があるのか? ここを語るためには、本書のメインとなる問い「ライターとは何か?」に触れなければなりません。 この本では「ライター」を次のよ