各地でブームとなった「ストリートピアノ」に苦情が出始めている。 筆者は大学で金融学を研究しており、音大卒業者でも調律師でもピアノ製造者でもないが、じつは日本経済とピアノは深いかかわりを持っている。誰でも自由に弾くことができ、その音色を身近に感じられる文化が出来上がりつつあること自体は非常に良いことだと思っており、ストリートピアノを通じて楽器産業と楽器への愛について語ってみたい。 【漫画】日本人はヤバい…カナダ人が「日本のトンカツ」で漏らした衝撃の感想 筆者は「取組み」という言葉が苦手である。なぜならば、取り組んでいるから文句を言うなとか、成果があがらなくても責任はとならいという無言の圧力に使えるからだ。 もちろんトライすること自体を否定するつもりはないが、「やってます」感を出さなければならない時には決まって「取組み」という言葉が出てくる。街や地域の「活性化」プランの「取組み」に対して理路整