スマートフォンのショートメッセージ(SMS)を悪用し、宅配便の不在者通知などを装い偽サイトに誘導する詐欺が横行している。その背景や、事業者とスマホ利用者の対策について情報処理推進機構(IPA)セキュリティセンターの加賀谷伸一郎エキスパートに聞いた。▼まずはおさらい偽サイトに誘導してIDやパスワードなどを盗み取る「フィッシング詐欺」。これまで誘導の手段はインターネットメールが大半だったが、最近はSMSが増えてきた。2018年初めころからは佐川急便や金融機関などを偽装したものが目立つようになり、19年はさらに増加した。この3~7月にはIPAだけで毎月100件超の被害の相談が寄せられた。