ソフトバンク「国内一人勝ち」の終わり? 3年前に買収した米携帯電話会社スプリントを通じた米国進出で誤算が続くソフトバンクが、新たなピンチに直面している。 その苦境とは、2016年3月期第1四半期(4~6月)決算で明らかになった国内の移動通信サービス契約数(累計)の46万件を超す純減だ。この純減は、長年続いてきたソフトバンクの“国内一人勝ち”に終わりを告げた可能性がある。 モバイル市場では、NTTドコモがネットワークを提供する仮想移動体通信事業者(MVNO)各社が安売り攻勢をかけている。航空市場で運賃の安さが売り物だった国内3位のスカイマークが、本格的な格安航空会社(LCC)の参入によって経営破綻したのとよく似た構図が、モバイル市場でも芽吹いたかもしれないのだ。 加えて、社内では、「信賞必罰」のソフトバンクのカルチャーが揺れているという。今年5月に発表され、米国進出の失敗から目をそらす効果を