玉木 あの本、「五体不満足」はすごく大事やし、僕らも同じようなことを伝えてきたことは事実やし。それは「障害があって不便であるけど不幸ではない」、ということで。「幸せかどうか?っていうのは、自分が感じることであって、他人が決めることでないよね」っていうことを多分、乙武くんも言いたかったはずやから。そのきっかけづくりをやってくれたっていう意味ではすごい功績があると思うんやけどな。 乙武 僕、ほんとに通常学級で育ってきちゃったんで車椅子の知り合い、障害者の知り合いってほとんどいなかったんですよね。だから(障害者のことを)知らない自分が語るのはな?っていう思いもあれば、その一方で、なんかそういうのを期待されてるなら、語んなきゃいけないのかな、でも無理だよな?と思ったり。そのジレンマは、結局この20年近く解消しなかったな~っていうのが正直なとこですかね。 玉木 僕、そこらへんがピンと来てなくて。たと