なぜ、いまこんな場所に駅ができるのか。実際に現地に行ってみた。(取材・文=素鞠清志郎/清談社) ◆◆◆ 1985年に廃止された「湘南貨物駅」の跡地 1925年に開業した熱海駅以来、東海道線に107年ぶりに誕生するという「村岡新駅」。 東京駅から熱海方面に向かう東海道線に乗ると、新橋、品川を経て、大船駅に停まる。大船駅は、東海道線に加え、横須賀線、根岸線、湘南モノレールとも連絡しているターミナル駅。ここから藤沢駅方面に約2.6kmほど進んだあたりに「村岡新駅」の設置が予定されている。 昔ながらの雰囲気が残っている大船駅。新駅が出来る11年後には、ここも新しく生まれ変わっているのだろうか。 藤沢駅も、小田急江ノ島線や江ノ電が接続し、藤沢市の玄関口ともいえるターミナル。村岡新駅の予定地は、この人気の2駅に挟まれた場所ということで、それなりに栄えているのかと思ったが、実際に行ってみると寂しい雰囲気