山梨県は19日、富士北麓の青木ケ原樹海に対する自殺の名所というマイナスのイメージを払拭しようと、啓発ポスターとロゴを初めて作成した。樹海で自殺を図る人が多いとみられる東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県の公共施設や金融機関などと、県内の宿泊・観光施設に計400枚のポスターを配布する。 県障害福祉課によると、山梨県の昨年の自殺者は、県内に住む「住所地ベース」(厚生労働省・人口動態統計)で、前年比8人減の131人。人口10万人当たりの自殺死亡率は、全国平均を0・2ポイント下回る16・2だった。 これに対し、昨年に県内で見つかった「発見地ベース」(警察庁・自殺統計)の自殺者は、同10人減の182人。自殺死亡率は全国平均を5・1ポイント上回る21・9だった。 この結果について、同課は「県内4地域のうち、青木ケ原樹海がある富士・東部地域の自殺者数は、発見地ベースが住所地ベースを大きく上回っており、県外