幼少期からのエリート教育が進むスポーツ界にあって「雑草」を見つけると、何だかうれしくなる。 今夏も日本クラブユース(U-18)サッカー選手権が7月22日から8月1日まで開催され、高校生プレーヤーが猛暑に負けず力いっぱいのプレーを披露した。その決勝では清水エスパルスユースが大宮アルディージャユースを2-0で下し、16年ぶり2度目の日本一に輝いた。清水ユースのエースナンバー「10」を背負い、チームの大黒柱となったのがFW斉藤聖七(せな)選手(17)だった。 清水エスパルスユースFW斎藤聖七がドリブルでゴールに向かう■町クラブ出身から日本一 1点を先制した清水ユースは前半アディショナルタイム、大きな追加点が生まれた。斉藤がドリブルでゴールに向かい、相手マークを振りほどくと、右サイドのFW山崎稜介選手(17)へパス。すかさずゴール前へ走り込み、山崎からのグラウンダーのパスを直接、右足で蹴りこんだ。