幅広い年代が集まった“お祭り”のような開幕戦 この日の観客はサッカーフリークだけではなかった。横浜FCや懐かしいデザインの日本代表のユニフォームを纏ったファンももちろんいたが、それよりも圧倒的に、地元のお客さんが多かった。 三重県には、カズが加入した鈴鹿ポイントゲッターズとヴィアティン三重という2つのJFL所属チームがあるが、Jリーグのクラブはない。 小学校低学年くらいの子供を連れて家族全員で来た人たち、事前に完売してしまったというカズの背番号がプリントされた鈴鹿の派手なユニフォームをお揃いで着ている大学生くらいのカップル、部活のジャージを着ている地元の中学生、老夫婦……。“お祭り騒ぎ”とはまさにこのこと、と思うくらい、地元のお祭りのような客層がスタジアムに集まっていた。 さすが、と思わされると同時に、不思議でもあった。 日本代表の試合をテレビで見たことがある人はいるだろう。Jリーグを見た