福井県の福井大学附属義務教育学校7年(中1)の高村樹輝さんが、小中高生の算数・数学の自由研究を対象にした全国コンクール中学の部で最優秀賞に輝いた。サッカーのPKをどこに蹴れば確実に入るかという難問に、数学の知識や実験などで挑み、応募約1万3千点の頂点に立った。受賞を機に「数学の世界をもっと楽しみたい」と意欲を燃やしている。 コンクールは理数教育研究所(大阪市)が主催し、昨年9月に作品を募集。福井大附属義務教育学校は夏休みの課題の一つとして、7~9年の全員が提出した。 ⇒【動画】小学2年生が高1レベルの数学検定準2級に合格 サッカー部に所属する高村さんは、小学5年時の地区大会でPK戦で敗れた悔しさが今回の研究のきっかけになった。鍵となったのは、直角三角形の斜辺の長さを残り2辺から求める「三平方の定理」。この定理を応用すれば、キッカーと蹴ったボールの距離を導き出せると気付いた。 ボールとキーパ