宇宙航空研究開発機構( JAXA ( ジャクサ ) )は、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ無人補給船「こうのとり」の次世代機を、機体の一部を人工衛星などに転用できる「多目的型」にすることを決めた。 月や火星の有人探査など今後の宇宙開発を見すえ、使い捨てだった従来の機能を大きく見直した。宇宙空間を自力で航行できるようにし、観測機器も搭載する。 開発費350億円を投じる方針で、2021年度の打ち上げを目指す。 こうのとりは、ISSに滞在している宇宙飛行士に水や食料、実験機器などを運ぶ手段として、日本が09年から実証機を含め計5機、打ち上げた。輸送後はISSで使用した衣類などを積み、大気圏に投下して燃やしていた。