ノルウェー領のスバルバル諸島に設置された通信用ドーム(2022年5月10日撮影、資料写真)。(c)Jonathan NACKSTRAND / AFP 【7月2日 AFP】ノルウェー政府は1日、北極圏にあるスバルバル諸島(Svalbard Islands)の最後の私有地の売却計画を阻止したと発表した。中国などの外国勢力による買収を防ぐためだとしている。 スバルバル諸島は、ノルウェー本土と北極の中間に位置し、面積はベルギーの2倍。北極圏は氷の融解が進み、ロシアと西側諸国との関係が冷え込む中、地政学的にも経済的にもホットスポットとなっている。 同諸島は、1920年に締結されたスバルバル条約により、外国企業の参入を認める異例の法的枠組みに基づき統治されている。ノルウェー領だと認められているが、ロシアや中国を含む締約国の国民にも、鉱物資源を開発する権利を認められている。 同諸島南西部のへき地にある私