イタリアのポンペイ考古学公園(2022年6月9日撮影)。(c)Andreas SOLARO / AFP 【7月19日 AFP】2000年近く前の西暦79年に起きたベスビオ山(Mount Vesuvius)の噴火によって消滅したイタリア・ポンペイ(Pompeii)遺跡の調査で、同時発生した地震による死者もいた可能性を示唆する新たな研究結果が18日に発表された。 専門家らは長年、古代ローマ時代の文人政治家・小プリニウス(Pliny the Younger)が書簡に記したように、ベスビオ山の噴火の直前ではなく、同時に地震活動が起きていた可能性について議論してきた。 学術誌「Frontiers in Earth Science」に掲載された論文は新たな見解として、1回以上の同時多発地震がポンペイ市街の「建物の崩壊と住民の死の一因」だったと主張している。 考古学界では、ベスビオ山の噴火により、当時の